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Pick 5 Up! 〜今更ながらのアジカン編〜

こんばんは。

ウォークマンの電池がアホになってきて悲しみに暮れている来週さんです。

もう3年くらい使ってるんでそろそろ限界かな〜という感じですが、まだそこそこ容量残ってたのでちょっぴりショックです。

しょうがないのでiPhoneに入れて聞いてるんですが、早速iTunesが不具合起こしたりで、やっぱり私にはウォークマンしかないんや!になってます。

まあ最近はApple MusicやGoogle Play MusicSpotifyなどの定額サービスが流行ってますし、そのうちCDやダウンロード販売などと取って代わる日が来るのだと思います。

気軽に聞けるので定額サービスって素敵ですよね。

音楽がグっと身近になる感じ。

当ブログでも私の好きなアーティストやバンドを紹介していこうと思っていますが、定額サービスが流行れば皆さんにもっと気軽に『ええやん、聞いてみよ』と感じて頂けるようになるんじゃないかなあ。

というわけで今回はコチラのバンドを紹介。

 

同世代なら一度は聞いてるアジカン 

BEST HIT AKG

BEST HIT AKG

 

 

"アジカン"ことASIAN KUNG-FU GENERATION

まあ私と同じ世代の人なら絶対一曲は知ってるし、バンド音楽が好きな人だったらほとんどの人が一度は聞いていると思います。

しかしアジカンについて『昔の方が良かった』みたいな意見が見られたり、最近はフロントマンのゴッチが妙に社会派っぽかったりしてて、バンドとしての作品像がイマイチ見えてこない感じがします。特に聞いたことない人たちにとっては。

ですので今更アジカン紹介すんのかよ感はありますが、タイミング的にこんな改まった紹介は却って新鮮!なので語っていきます。

さて、今回記事タイトルが『Pick 5 Up!』となっておりますが、ご推察の通りアジカンのアルバムから5枚紹介しようと思います。

私の独断と偏見で選ぶ5枚ですのであくまでご参考程度に。一応5位から1位の順で紹介していきます。

 

 

アジカンパワーポップ!『ソルファ』

ソルファ

ソルファ

 

 

1枚目は2004年リリースの『ソルファ』。

『リライト』や『ループ&ループ』など彼らを更に有名にした名曲が揃う文句無しの名盤で、ファンなら誰もがベスト5に挙げると思います。

しかし私は、今あげた曲も『ソルファ』を名盤たらしめるのに充分な存在感がありますが、むしろ"アジカンパワーポップ"がこのアルバムにおいて興ったことに価値があるのだと思います。

メジャーデビューであったミニアルバム『崩壊アンプリファー』やファースト『君繋ファイブエム』の頃は、もっと荒削りでラウドな曲がアジカンのメインでした。

そんなファースト『君繋〜』の中でキラリと光る『アンダースタンド』で"アジカンパワーポップ"はその萌芽を見せ、そしてこの『ソルファ』で一気に磨き上げられます。

デビューの頃の曲よりも、更にキャッチーで、更にアンサンブルを大切にしたサウンドは、聞いていて心地よく、いつまでも聞いていられます。

最初期よりは落ち着いているけど、それでいてエモーショナルさを失わない。

最初に挙げた『リライト』『ループ&ループ』の2曲や『君の街まで』のようなキラーソングが多く生まれたのも頷けます。

特に私のお気に入りは、トラック4から5の、『マイワールド』『夜の向こう』の流れです。

2曲ともシンプルな構成で派手な展開もないミッドテンポの曲ですが、アツくも激しすぎないギターにそれを支える知的なベースとテクニカルなドラミング、そしてキャッチーなボーカルメロディがとても素敵です。

 

オフィシャルチャンネルから『ループ&ループ』をどうぞ。

youtu.be

 

余りモノだがホンモノ以上。『未だ見ぬ明日に』

未だ見ぬ明日に

未だ見ぬ明日に

 

 

2枚目はミニアルバム『未だ見ぬ明日に』。

2008年6月発売ですが、3月くらいにフルアルバム『ワールド ワールド ワールド』をリリースしたばかりでした。

『ワールド〜』用に曲作ったら作りすぎちゃったけどお蔵入りは勿体ないから書き下ろし(確か『融雪』が書き下ろし)入れてミニアルバムにしたよ!というノリの作品。

要するに余りモノやんけ!と思っちゃうかも知れませんが、まあ聞いてみましょう。

1曲目『脈打つ生命』からいきなりタイトなアップテンポでブチかまし、続く『サイエンスフィクション』もハイテンポながらも掻き鳴らされるアコギが心地よく、そして『ムスタング』で完全にリスナーの心を鷲掴み。

ジャズィーな4曲目『深呼吸』やリフを聞かせるアジカンらしい5曲目『融雪』、そしてラストを爽やかに締めくくる表題曲『未だ見ぬ明日に』。

私は実は、『ワールド〜』があまり好きではありませんでした(今も好きではない)。

『ワールド〜』の全方位開き直りミサイル(?)のごときしっちゃかめっちゃか感の一方で、その余りとしてリリースされたこの『未だ見ぬ明日に』は、よりソリッドでタイトに仕上がっていると思います。

特にお気に入りの曲はトラック3『ムスタング』。

控えめなアルペジオのリフからゆったりと始まる曲ですが、アジカンらしくキャッチーでエモーショナルなボーカル、轟音のパワーコードを掻き鳴らす左chのギターと、それとは対照的な美しい旋律を奏でる右chギター、曲の持つエモーションをさらに引き立てるベースと、全体をしっかりと支える四つ打ちドラム。

2サビから流れ込むような大サビは聞いていて本当に気持ちがいいです。

曲そのものがアツくなりすぎないようなミックスも良い。

 

オフィシャルチャンネルから、その『ムスタング』をどうぞ。

youtu.be

 

天気がいい日はお出かけのお供に。『サーフ ブンガク カマクラ』

サーフ ブンガク カマクラ

サーフ ブンガク カマクラ

 

 3枚目はこれまた2008年にリリースされた『サーフ ブンガク カマクラ』。

3月に『ワールド〜』、6月に『未だ見ぬ〜』と来て11月にはもうフルアルバムと怒涛のリリースラッシュでしたが、こちらの『サーフ ブンガク カマクラ』は、かつてシングルB面としてお馴染みだった一発録りに近い形で録音された<湘南シリーズ>に、さらに曲を加えてアルバム化したものです。

<湘南シリーズ>とは、その名の通り湘南を題材にした一連の曲のことで、各曲のタイトルが江ノ電の駅名と対応しているという遊び心ある作りになっています。

曲そのものも遊び心満載で、前述の通り全ての曲が一発録りに近い形で録られているので、聞く方も肩の力を抜いて聞くことができます。

『ワールド〜』はもうなんだか詰め込みすぎで胸焼け気味、『未だ見ぬ〜』がそのデザートなのだとすると、この『サーフ ブンガク カマクラ』は『港街のレストランで頂くシェフの気まぐれシーフードランチ』並みに肩の力を抜いて聞くことができます。

収録されている楽曲は、荒削りでスリリングなアップテンポや、波の音が聞こえてきそうなサーフ音楽っぽいロックナンバー、ゆったりとしたスローなど多岐に渡りますが、これまでの作品にはなかった"練られていない感"や"敢えて外している感"が、リスナーを疲れさせません。

尺もフルで30分強といい感じ。

お出かけの際は移動時に聞くと気持ちいいかもしれませんね。

このアルバムからお気に入りの曲は特にありません。ネガティブな意味でなく、強いて挙げることができないくらいどの曲も等しく素敵です。

 

オフィシャルチャンネルから『藤沢ルーザー』。

youtu.be

 

集大成的かつ野心的大作『マジックディスク』

マジックディスク

マジックディスク

 

 

4枚目は、多くのファンが「アジカン最良の一枚は?」と聞かれると『ワールド〜』と並んで推す人が多いであろうアルバム『マジックディスク』。

『ソルファ』で大成した彼ら流のキャッチーさ、『ワールド〜』で培われたバンドの地力(好きではないけれどちゃんと評価はしてます)、『サーフ〜』で得た初期とは違った荒削り感など、彼らの良さが濃縮された、それまでの彼らの集大成的作品でありながら、これまであまり使用されてこなかったピアノ・ストリングス・シンセなどの楽器を使ったり、ループ・逆再生などをふんだんに使った野心的作品でもあります。

語ることと言えば以上のことぐらいですかねえ。何しろ集大成なので、他の3枚の紹介においてだいたいのことは言ってしまっていますから。

ただ、サードアルバム『ファンクラブ』において現れ始めた社会派っぽさが、このアルバムを境により顕著になります。

歌い上げられる内容は、今までの作品とは一線を画します。

暗い出来事の多かった2000年代最初の10年間の集大成でもあるわけすね。

暗い時代に呑み込まれんと争う彼らの、あるいは私たちの気持ちがハッキリと現れています。

この『アルバム』のお気に入りの曲はいっぱいありますが、敢えて『架空生物のブルース』を挙げようと思います。

今までのアジカンが見せなかった大人な雰囲気の楽曲で、ピアノとストリングスが取り入れられており、サウンドも歌詞も完全に今までのアジカンとは別物のように感じますが、彼らの持ち味であるキャッチーさとアンサンブルの知的さは、より深化したと思います。

 

例によってミュージックビデオ『新世紀のラブソング』。

youtu.be

 

00年代最高のアルバム『ファンクラブ』

ファンクラブ

ファンクラブ

 

 

お待たせいたしました。

私が思うアジカンのベストアルバムは、このサードアルバム『ファンクラブ』。

セカンドアルバム『ソルファ』において彼らは自分たちのサウンドを大成させ、いくつかの名曲を残し、そして名声も手にしました。

きっと誰もが『彼らのロックシーンにおける活動はこれから先順風満帆に違いない』と感じたことだと思います。

しかし当人、特にフロントマンのゴッチはそうは思っていなかったのでしょう。

『ファンクラブ』までのアジカンは、『だからもっと遥か彼方〜』とか『繋いでいたいよ』とか、暗い曲も織り交ぜつつも、ポジティブで前向きなメッセージを発信してきました。

ところがここにきてアルバムのテーマが、今までとは真逆の『繋がらないこと』。

サウンド面も、前作『ソルファ』のポップさは鳴りを潜め、マイナーキーで疾走したり、ドラムが変なリズムを叩いていたりと、いわゆる"売れ線"とは懸け離れた仕上がりです。

アルバムを再生したらいきなり三拍子を聞かされる『暗号のワルツ』、初期アジカンを思わせる大絶叫ではあるが歌い上げられるのはかつてとは真逆のメッセージ『ワールドアパート』、練り上げられたアンサンブルから繰り出されるキャッチーだが切ないメロディ『ブラックアウト』、掻き毟るような轟音のパワーコードリフ『桜草』、疾走感あるソリッドなナンバー『路地裏のうさぎ』、アルバム内唯二のポップチューン『ブルートレイン』『真冬のダンス』、ようやく歌われた半径5メートルの距離感『バタフライ』、アルバムの転換期にしてアジカンプログレ『センスレス』、悲しくも美しい珠玉のアンサンブル『月光』。

そしてアルバムの最後を飾る『タイトロープ』が歌い上げるのは、あまりにも救いのないメッセージ。

 

手を伸ばして意味の在処を探して

見失った此処が始まりだよね

そうだね

 

アルバムの冒頭から苦悩し、葛藤し、何度も絶望し、そして『センスレス』において『それでも想いを繋いでよ』『心の奥の闇に灯を』と、『繋がること』について少しでも希望を掲げたものの、最後に得られたのは、『見失った此処が始まり』。

この『ファンクラブ』というアルバムを聞くと、最初は先に述べた苦悩や葛藤、絶望・孤独・焦燥などを取り上げた暗い曲が続きますが、ラストナンバー『タイトロープ』の綺麗なメロディに乗せて歌われる諦観はとても清々しく、最後には心地が良い。

アジカンは、前作『ソルファ』のような、ポップ路線、まあ要するに安パイに逃げることもできたし、実際それでも売れるには売れたのだと思います。

しかし、そうして作られた、ある種大衆迎合的な作品が、リリースから10年(!)以上経っても愛され続けたのでしょうか。

果たして、ちょうど彼らがこのアルバムを製作する際に思い描いた『後の時代にも聞き続けられるようなアルバムを作ろう』というビジョンは実現したのでしょうか。

確かにこのアルバムはリリース当初の反応はいまひとつだったそうですし、僕もこのアルバムはいきなりアジカン未視聴者に勧めるには不向きだと思います。

それでも、後々にまで愛される作品とは、ウケ狙いの日和った作品ではなく、彼らが彼らの本当に良いと納得しているものなのだと思います。

余談ではありますが、(以下伏字)そんな『ファンクラブ』の反応がイマイチだったため、僕の中で悪名高い『ワールド ワールド ワールド』のような開き直り社会派へと彼らを導いてしまったんでしょうがね。

 

オフィシャルチャンネルから『ブラックアウト』。

youtu.be

 

長すぎ。

いかがだったでしょうか。

っていうか最後まで読んだ人いるの?

めっちゃ長いけど。

2時間程度でガーっと書いたので拙いところはあるかと思いますが、皆さんに『アジカン聞いてみよ』とか『久々に聞くか』とか思っていただけるのならそれ以上のことはありません。

最後に、僕は『ファンクラブ』というアルバムが一番好きだと書きましたが、最初に聞くなら一番最初に貼ったベスト盤か、デビュー作から順番に聞くのが良いと思います。

 

 

 

では。