Tiger Ⅱに乗ろう
こんばんは。
最近またぞろWoTことWorld of Tanksをプレイし始めた来週さんです。
一ヶ月くらい放置してたんですが、たまにやると楽しいですね。
たまにやると。
■2優等で大喜び
で、WoT復帰早々Tiger Ⅱの2優等取れました。
やった〜。
なぜ英語なのか?私のMacでは日本語版は動かないのだ。
ちなみに9.17くらいまでは日本語でも動いた。謎。
まあWoTを一時的に退く以前から83%くらいまではいってたんですけどね。
このブログをご覧になってる人の中にはWoTをプレイしてない方々も多いと思うので一応優等マークについて説明しておくと、その車輌における直近100戦の戦績(与ダメージ+アシスト)の平均が、過去2週間の他のプレイヤーのその車輌の戦績を、ある一定の水準上回ると付与されるマークです。
下位65%を上回ると1優等マークが、85%を上回ると2優等が、95%で3優等が貰えます。マークは砲身に表示されるので敵や味方に自慢できます。
1優等マーク程度なら、真面目なプレイヤーなら特に意識しなくても取れます。
私のようなヘナチョコプレイヤーは2優等マークで大喜びしてますが、上級者なら2優等もそのうち勝手に取れるんだろうな〜と思います。
3優等マークに関しては上級者でも限られた者しか持ってないと思います。もちろん車種によって取得難易度は異なるでしょうが。
そして、とあるスパユニ(めっちゃ上手いプレイヤーのことです)曰く、『その車輌について語るなら少なくとも2優等くらいは持っていなければ』とのことなので、今回はTiger Ⅱに乗ってみた感想でも語ろうかな〜と思います。
■まあ……252Uだよな
見よ、この王者の風格を。実は2優等マーク取得までに250戦乗った。HE載せすぎ?貧乏なのでCR載せたくないです。
率直に申し上げると、好きでもない限り敢えて乗らなくてもいいと思います。
なぜならTier8HTに乗りたければ、通常車輌ならIS-3、プレミアム車輌ならDefenderことObject 252Uのような屈強な車輌が他にいるからです。
しかしそんなこと言ってたら始まらんので……ここはみんな『Tiger Ⅱに乗りたくてたまらないッ』と思っている体でいきます。
■比べてみた
というわけでWoTプレイヤーならおなじみのサイト、Tanks.GGで比べてみました。
左からTiger Ⅱ、IS-3、Object 252Uのスペックです。
本当は他の車輌もズラーッと並べて比べてみたかったのですが、ゴチャゴチャしそうだったのでとりあえず上で名前が出ていた2輌を比較対象にしてみました。
まずは火力と砲の取り回しの良さから。
まずDPM(分間火力)では2車輌を上回るTiger Ⅱですが、貫通力は同じなのに単発火力では負けています。
擬似ターン制に陥りやすいHTではやっぱりDPMより火力が欲しいところ。
とは言え単発320でも十分かなーと思います。カナーヴォンとかもいるし……。
ていうか252UとかT34がおかしい。
弾速はだいたい同じくらい。
携行弾数は2車輌を大きく上回っているので長期戦でも弾切れの心配はあんまりないのかなあ。
続いて照準時間と精度ですが、これは優秀ですよね。
特に精度0.31は全HT中屈指の高精度。
拡散値も、砲塔旋回時だけはIS-3に負けてますが、他の2車種より良いので、高精度と合わせて、ほとんどストレスなく扱えると思います。
仰角は狭いですが、俯角はまあ最低限確保されてるかなという感じ。
続いて機動力、装甲、その他。
最高時速こそ3輌とも似たり寄ったりですが、出力重量比が10以下のTiger Ⅱはかなり重鈍な走り出しです。
装甲値ですが、これは車体装甲では一見Tiger Ⅱが一番厚いですが、プレイヤーのみなさんならご存知の通りIS-3や252UやIS-6といった車輌は全身被弾経始(傾斜装甲)を採用しているのでスペック以上に硬いのです。
体力は100勝ってますが1,2発上振れたら消えちゃうようなアドバンテージですね。
視界に関しては、これはIS-3と252Uが近眼すぎるだけですね。
で、最後に、あんまり重要じゃないですが、なんで火力一番低いTiger Ⅱの砲弾が一番値段高いねん。
■実際の装甲は?
数値上から一番分かりにくいのって、やっぱ装甲ですよね。
というわけでまたしてもTanks.GGから3Dモデルを引っ張ってきました。
真正面向いたTiger Ⅱ。
砲塔正面はほぼ垂直なのでスペック値通りの防御力しかなく、近距離の撃ち合いだと抜かれやすいです。
逆に車体正面は傾斜がついているので装甲厚150ミリ程度ですが、実際は貫通力200〜220ミリ以下はシャットアウトです。
しかし車体下部は100ミリしかなく、傾斜を入れても170ミリ程度の防御力なので明確な弱点です。
キューポラも170ミリくらいしかないので弱点ですが、薄くて狙いづらいので、相手にするときはポラより砲塔を抜くことが多いです。
そしてナナメ向いたTiger Ⅱ。
砲塔側面薄すぎ。ナナメを向くとちょうど角度を相殺されるような構造になっているのでよそ見は禁物。
Tiger Ⅱを撃ち下ろすときはこんな風に見えるのではないでしょうか。
って私の天板薄すぎ!?
まあ天板まで厚い車輌って早々無い(知らないだけかもしれないが)ですが、砲塔側面同様角度を相殺され以下略。
ちなみに正面向いてるとそこそこ硬かった車体正面上部も角度が相殺されて抜かれやすくなります。
車体側面?背面?ペラペラです。
■コイツの持ち味ってなんだ?
単発火力では同格に引けを取り、装甲では各所に弱点を抱える。
機動力もHTらしい重鈍さで、DPMも別段高いわけじゃない。
ではTiger Ⅱの持ち味とはなんなのでしょうか。
などと問わずとも、上で他の車輌と比較したとき明らかに優位だったパラメータは砲の取り回しくらいのものでした。
つまりTiger Ⅱを乗りこなすためには、砲の取り回しの良さを生かした戦い方が必要になるのです。
■HTに砲の精度は必要か
HTに砲の精度は必要なのでしょうか?
そりゃあもちろん無いに越したことは無いのですが、他のステータスを犠牲にしてまで手に入れるべきものかと問われれば微妙なところ。
で、実際乗り心地はどうなのか?
①結構抜かれる
上で見た通り、明確な弱点がいくつもあるTiger Ⅱ。
全く障害物が無い場所にいると格下にもガンガン抜かれますので、弱点を隠すのは必須です。というかHTの基本ですよね。
砲塔正面も前述の通り抜かれやすいので、発砲時以外はむやみに砲塔を晒さないことが重要です。
あと、格上や同格の高貫通砲だと車体上部も抜かれます。
ということで装甲を頼りにした戦い方は避けるべきでしょう。
②ものすごい当てやすい
さて砲の取り回しの良さが取り柄とは言いましたが、実際どのくらい取り回しがいいのか。
クソヤベェです。静止目標相手にはまず外さないと言っていいくらい。
精度0.31もそうですが、拡散値が小さいことの方が取り回しの良さを実感できると思います。
旋回中でもお構い無しでブチ当てれます。遠距離狙わない限りほとんど絞る必要が無い。
お陰で突然飛び出してきた相手にも、サッと照準を合わせてすぐ撃てます。もちろんこちらの旋回速度を上回る速さで動く相手には当てれないですが。
③遅い
足は遅いです。
まあ標準的なHTという感じでしょうか。
前身がそこそこ機動力のあったTiger Ⅰなので乗り出し時は特に遅く感じるかもしれません。
なので陣地転換の判断は早めに。
長距離の移動は厳しいです。
まあこれもHTの基本ですよね。
走・攻・守のざっくりした感想はこんなもんですかね。
で、実際の戦場での運用はどうなるのか?
●VS格下
一般的なHTはだいたい当てはまりますが、格下相手にはやはり少々強気に出ても大丈夫です。
格下車輌は金弾を使っても、面積の広い車体上部を抜くのは難しく、車体下部や砲塔正面垂直部、キューポラ、側背面といった弱点を狙わねばなりません。
それに対しこちらは貫通力が225ミリあるので、多くの格下車輌を正面から抜けます(T29みたいな車輌を除く)。
ですので多くの格下車輌相手には優位に立てるでしょう。
それでももちろん特攻・孤立は厳禁です。
足が遅いので孤立すると高機動車輌になぶり殺されます。
あくまで味方と足を揃えて。
●VS同格
では同格相手ではどうか?
この辺りから同格でもきちんと弱点を狙っていかないと厳しくなります。
しかしそれは相手も同じです。
ここが精度を生かすチャンスです。
障害物を挟んでの撃ち合いになった場合、お互い弱点を晒すのは砲撃の瞬間のみです。
障害物から飛び出す際、移動や砲塔旋回を伴うのでレティクルが広がり、狙いをつけてから射撃するまでにインターバルが生じますが、Tiger Ⅱは精度も拡散も収束も優秀なので、そのインターバルはめちゃくちゃ短いです。
そのため顔を出してからほとんどノータイムで撃てるので、弱点を晒す時間も短くて済みます。
一方的にダメージを与えることができることもあります。
弱点面積が極端に小さい相手でも、至近距離なら十分に狙っていけます。
なので撃ち合いの強さはそこそこあると思います。T32やT34のようなハルダウン番長ほどではないですが。
相手に接近されてしまった場合、IS-3のような車高の低い車輌に限定された対処法ですが、思い切って肉薄して組み敷いてしまうのも手です。
俯角8度なのでこちらは天板やキューポラを撃てますが、相手は砲塔正面の装甲厚200ミリくらいの部分しか抜く場所がありません。
リロード中に砲塔を左右に振ることで、相手の狙いをつけづらくすることができます。結構弾けますよ。
ただし振りすぎて砲塔側面を晒さないように注意。
あと、肉薄撃ち下ろし作戦はあくまで最後の手段なので留意されたし。間違っても米HTに肉薄を敢行しないように。
撃たない時は弱点を隠す。車体側面は80ミリしかないが角度約70度取れば強制跳弾。
こんな感じで車体下部を隠したまま飛び出せると理想。出来ればキューポラは隠したままにしておきたい。履帯を抜かれる心配は無いだろうがこの状態で履帯が切れたら砲塔を抜かれ続けることに……。
●VS格上
相手からは抜かれまくるし、こちらは金弾使って弱点を狙うことでようやくダメージを与えることができるというレベル。
格上車輌はHPも多く単発火力もこちらより数段上なので、いくら精度がいいからといって撃ち合いを挑むのは下策ですよね(HPで大幅に勝ってる場合とかを除く)。
なのでできるだけ格上とは撃ち合いにならないように気を配るべきであり、もしも自分の正面に格上車輌が来てしまった場合、任せられるのなら味方の格上さんたちに任せましょう。
そしてこちらは一歩引いた位置から冷静に相手の弱点を狙っていきましょう。
相手が撃ってから出るという基本を忘れずに。
とまあこんな感じですかね。
要するに『平凡なHT + 精度』という印象。
お陰で撃ち合いでのストレスはあんまり無いです。精度って大事。
■倒し方
では戦場でTiger Ⅱに遭遇したらどうするか?
①車体下部を狙う
正面から見て一番広い弱点なのでここが一番当てやすいです。
でも上手い人はちゃんと隠してるのでなかなか晒してくれません。
②砲塔正面を狙う
Tiger Ⅱと撃ち合いになった場合、射撃時に必ず晒してくれる弱点です。
ただし前述の通りこちらだけ撃たれて、相手には命中しない、なんてこともありますので、当てられそうかどうかきちんと考えた上で狙うべきだと思います。
③側背面を狙う
HTを倒すときの理想ですよね。
履帯切って動けなくしてからじっくり撃てるといいですよね。
また足が遅いので、状況が許せば、突っ込んで周りをぐるぐる回ってやればボコボコにできます。
④天板、車体正面上部を狙う
ちょっとトリッキーな状況ですが、こちらが高台に居る場合は天板や車体正面上部も抜きやすいです。
砲塔の天板は、真正面からだと強制跳弾ですが、撃ち下ろしで角度が相殺されると、非常に薄いので簡単に抜けます。
車体正面上部も同様です。
また、こちらの主砲口径が121ミリを超えていた場合、3倍ルールにより正面からでも天板は抜けます。
ただ真正面からだと天板の投影面積はまあまあ狭いので砲塔正面とどちらを狙った方がいいかは状況に依りそうですが。
⑤逃げる・味方に任せる
車体下部は隠された、砲塔やポラに当てられる精度もない、回り込む足が無い・回りこめる状況じゃ無い、そんなときは後回しにしてもいいと思います。
足遅いので追撃はかわしやすいと思います。
■あんまり強くないよ
とまあ以上のように強そうな点ばっかり書いてきましたが本当はあんまり強くないですよ。最初に書いた通り。
いいポジションに入れれば、上記のような戦術が取れて活躍できますが、足が遅いので、移動中にボコられたり、自走砲の曲射を避けきれなかったり、ということが結構あります。
前身であるTiger Ⅰは、装甲こそ頼りなかったものの、そこそこの機動力があり移動もこなせるし、DPMが高いのでタイマンゴリ押しも選択肢に入るくらいでしたが、それらの利点を捨てて得た物と言えば頼りになるのかならんのかビミョーな装甲くらいのもの。
思うにTiger Ⅱは、Tiger Ⅰまでのペラペラ装甲DPM型路線から、E75やE100のようなガチガチ高火力型への過渡期みたいな車輌なのでしょう。
ゆえに探さ無いと見つから無いような長所しか無いのですが、性能が尖っていないぶん、基本に忠実に扱うことができれば、そこそこ戦えると思います。
なので初心者にオススメ……はしませんが、もし次のHTを何にするか迷っているならTiger Ⅱに乗ってみると勉強になるかもしれません。
そのあとのE75もE100も強いし。
ということで今回はWoTの車輌紹介と見せかけた2優等にはしゃぐだけの記事でした。
本当に上手い人が見たら鼻で笑われそう。
では。