第1回 京都洛北サイクリング倶楽部 〜下鴨本通り・河原町通り編〜
こんばんは。
今回の記事は、前回予告した通り、京都洛北サイクリング倶楽部の第1回の活動報告でございます。
タイトルにあるように、下鴨本通り・河原町通りを突っ走ってきました。
◾︎みなさまのイメージは?
さて河原町と言えば、阪急京都線『河原町』駅や『四条河原町界隈』として府外にお住いの方もご存知かと思いますが、京都の街はこれまたご存じの通り碁盤の目状の構造をしているため、多くの通りは南北あるいは東西に長く、今回紹介する河原町通りもそんな南北に長い通りのうちのひとつなのです。
以下の画像の赤線部分が、今回の記事のために走ってきた河原町通りおよび下鴨本通りです。
画像はiOSアプリ『マップ』から。市営地下鉄東西線の赤線と紛らわしくて申し訳ない
画像を見るとよくわかると思いますが、『河原町』といっても言うほど河原ではないところにあり、その理由は、実は画像中央を流れる鴨川は、かつて西へもう少し川幅があったからなのです。
江戸時代の河岸改修工事の際に川幅が縮小されたのでした。ソースはブラタモリ。
また葵橋以北(画像中央付近)は下鴨本通りと呼ばれ、下鴨神社や糺ノ森と隣接しています。
というわけでご覧の通り、四条河原町界隈がネームバリュー的に有名ですが、実際はこのように南北に長かったり、途中で名前が変わっていたりするのです。
ちなみに、南は十条あたりまで続いている河原町通りなのに、御池までしか走っていない理由は、御池から四条までの区間は自転車通行不能だからです。
それでは、本編スタート。
◾︎下鴨本通り 北山通り〜葵橋
スタート地点は北山下鴨本通り。
11月末の某日は天気予報・晴れとは言えど寒風吹きすさび秋はどこ行ったのと天に問いかける寒空。
しかも俄かに曇り始めビミョーに先行きが怪しい感じでしたが、とにかく、沿線に下鴨神社を擁し、賀茂川を渡って河原町通りに名を改め、御池・四条付近で市の主要部を構成するこの下鴨本通りの出発地点であり北山通りとの交差点は写真のような感じです。
北山下鴨本通りの北東角から。北山通りはそこそこ交通量が多いので車に阻まれまくった
写真左手に見える体育館みたいなのはノートルダム女子大(たぶん)です。
北山通りのさらに東側には某理系国立大があります。実は京都市って大学多いんですよ。
北山通りの西側は植物園やオサレな服屋やイタ飯屋などが集まっておりオサレスポットになってます。
この辺は住宅街としても人気が高いっぽくて、バスと地下鉄が通っており交通の便も良いです。
『京都は碁盤の目の内側だけやで』という原理主義的な意見をよく聞きますが、まあぶっちゃけ北山周辺の方が住みやすいんじゃないのって思います。
さてここから通りを南下していくわけですが、下鴨本通りという霊験あらたかな名前がついていますが、まだこの辺りは先述の通り普通に住宅街なので、観光地っぽさは無く落ち着いた雰囲気です。
更に南下して北大路通りを過ぎたあたりから下鴨神社感が出てきます。御手洗団子の香ばしい香りがしてきたりね。
北大路通りから数えて何番目かの信号(忘れた)を東へ折れると専用駐車場があり参拝しやすいですが、下の写真のように御蔭通り側から糺ノ森を歩いて参拝するのもいいですよね。
写真の場所の背景には、小綺麗なマンションが建っているのだが、当初は景観保護の観点から反対運動があったとか。しかし出来上がったのは見事に風景に溶け込んだ落ち着いた建物だった
糺ノ森の入り口に達した頃からぱらぱら雨が降り始め、本当に寒くなってきました。
寒さに耐えながら京都家庭裁判所を通り過ぎ、葵公園の入り口を横目に自転車を漕いでいくと、次のスポットは遠く北の山々から風が吹き続ける賀茂川に掛かる葵橋の上。
スマホをもつ手をガタガタ震わせながら写真撮りました。
写真1枚目が南側を見た風景。奥に見える橋が出町橋で、その向こうで高野川と合流し鴨川となる。写真2枚目が北側で、遠くに少し見えているのは出雲路橋である。こんな具合に賀茂川・高野川・鴨川に掛かる橋には通り名と関係無い名前がついていたりして覚えにくい
ここまでが下鴨本通りでした。要するに下鴨神社界隈以外は、学校があったりするふつーの住宅地という感じです。落ち着いた雰囲気なので結構好きです。
◾︎河原町通り 今出川通り〜御池通り
さあ寒いのに雨が降ってきてブルブル震えているのに雨足は徐々に強まり、泣きながら自転車を進めます。
名前変わって河原町通り、初めに到達したるは河原町今出川の交差点……の前に、京都で二番目に有名(たぶん)な商店街、出町桝形商店街です。
『たまこま』とか『有頂天家族』のアレ。この日はなんかやってた
自転車なので寄り道は自重しました。
何度か行ったことがありますがアットホームな雰囲気が漂っておりまた来たくなります。
いずれまたゆっくり回りたいところですね。
ここで嬉しいことに雨が上がり、そして先述の河原町今出川の交差点を、東に折れてちょっと寄り道。
かの鴨川デルタを臨む、賀茂大橋です。
1枚目が北向き。賀茂川と高野川の合流地点・鴨川デルタである。2枚目は南向きで1本になった鴨川である。左手奥に京都府立医大病院の巨大な建物が見える。それにしてもこの賀茂大橋、いつ来ても工事中である
この日は確か休日だった気がするのですが、当時の今シーズン最大の寒さと、直前まで雨が降っていたことによって、飛び石に誰もいないという。
春や秋の日和が良い頃の休日は、本当にたくさんの人がこの場所を訪れます。
それと、写真にちゃんと写せばよかったのですが川の方だけでなく、橋も結構いい感じです。欄干や街灯がレトロっぽくて。
さて河原町通り、さらに南下。このへんから大通り然とした雰囲気が出てきます。
マンションやちょっとしたオフィスビルと、その一階がコンビニや飲食店になっていたり。
そして京都府立医大病院。
写真1枚目が病院側で、2枚目が大学側。たぶん
アレな人たちとの蜜月疑惑でローカルニュースを賑わせましたね。当時は警察車両が来てたりしました。
ご覧の通り大学付属のでっかい病院です。川端通りから鴨川を挟んでもかなりでっかく見えます。
さらに南へ驀進し、丸太町通り南東角のびっくりドンキーを通り過ぎると、さらにシティー感が増してきて、そして今回のゴール地点である御池通りに達すると、市街の中心という様相を呈してきます。
北東角のホテルオークラや、北西角の京都市役所の立派な建物、整備された御池通りは、京都が文化都市であると同時に人口150万を擁する政令指定都市であることを思い出させてくれます。
ザ・三点透視方の京都ホテルオークラ。創業当時は流石にオークラとは無関係だったがsince 1888の文字が煌めいている
京都市役所。なんと昭和2年竣工という政令指定都市では最も古い市庁舎である。お陰で見ての通りこの日も補強・補修工事に余念がない
市庁舎なんかは大正浪漫あふれ(昭和竣工だけど)ており、実は市内には神社仏閣だけでなく大正昭和時代の西洋建築もちらほら残ってます。
いつか紹介できるといいですね。
◾︎全行程(含・行き帰り)、20.84キロメートル
というわけで前回記事より少し間が空いてしまいましたが、京都洛北サイクリング倶楽部の第1回活動記録でした。
テーマが通りだったのでちょっと盛り上がりに欠けるというか、あまり京都らしさは無かった気がしますけれども、まあ観光地以外はこんな感じになってるんだなあみたいに見てくれればいいと思います。
この日はまだ11月だったとは言えめちゃくちゃ寒かったので暖かくなるまであんまり自転車には乗りたくないですねえ。
次回の活動は未定です。最近あまりに忙しく、これを書く暇すらあまりなくて、空き時間使ってこつこつ書いたのでした。
まだ先になりそうですが、次はどこを走ろうかしら。
川端通りから鴨川を眺めてもいいし、烏丸通りのD志社帝国もアリだし、本文中にも出てきた御池通りなんかもステキですよね。
と言う感じでこれからもぼちぼちやっていくので、どうか気長に付き合っていただければ幸いです。
では。